(第8回) 「住民とともにある」医療の姿

隔月刊ドクターズプラザ編集部

地元の人に望まれた形で、地域の活性化に貢献したい

細尾真奈美さん

細尾真奈美さん
滋賀医科大学医学部医学科6年

シンガポールでの悔しい思い

― 医師になろうと思ったきっかけは何ですか?
細尾 16歳の時に『進化しすぎた脳』という本を読んで、人間の脳の仕組みや、それによって感情が左右されることを興味深く思いました。それで脳科学が勉強できる学部を探したのですが、ほとんど物理系で完全に研究者コースだったので、もう少し人と関わる仕事をしたいと思って医学部を志望しました。

― ご家族に医師等がいたというわけではないのですね?
細尾 はい。実家は京都西陣の呉服屋で、医療とは全く縁のない仕事をしています。

― どのような学生生活を送っていますか?
細尾 最近はあまり授業がないので、自分のペースで勉強しています。少し前までは病院実習があったので、朝早くに家を出て、学校の病院で実習し、患者さんの診察をさせていただいていました。あとはミニレクチャーを受けて、だいたい夕方の4時か5時くらいに終わり、アルバイトに行って、帰って、という生活でした。

― 医学部以外や他大学の学生との交流などもされているのですか?
細尾 「Medical Future Fes」という医療系学生向けのイベント運営をしています。今年は医療に興味のある一般の方に向けた「日本橋Medical Innovators Summit」というイベントの企画運営もさせていただきました。どちらも講演会形式のイベントで、医療分野での先進的な取り組みをもっと多くの方に知ってもらいたく思い、運営に関わっています。

― 記憶に残るような出来事はありましたか?
細尾 この間まで留学でシンガポールの病院に1カ月半ほどいたのですが、向こうの医学生は日本と違って、英語で教育を受けてきていているんですね。私たち日本人は、知識はあるのですが、語学力が足りないので、向こうの先生たちからあまり出来が良くないと思われている節があって、それが悔しいと思いました。 また、英語ができることで世界の幅が広がるということを実感したので、次のステップとして、医学英語をきちんと勉強して、実際にアメリカで働くかどうかは別ですが、アメリカの医師国家試験を取りたいと思っています。

― 将来は何科に行きたいと考えていますか?
細尾 消化器内科に興味があります。もともと食べることが好きで、食生活と健康がつながっていて、食生活を指導することで人の健康が変わるというところにすごく興味があるので。内視鏡を使えるのも楽しそうですし、将来は地元で開業したいこともあって、今のところ消化器内科を考えています。


1page | 2page | next >>