食べることが好きで料理一筋

隔月刊ドクターズプラザ編集部

料理界の新人育成のため、平日も休日も生徒の指導にあたる

斎田雄司

斎田雄司氏(北海道三笠高等学校食物調理科教諭・専門調理師)

1988年、三重県出身。三重県立相可高等学校食物調理科卒業。日本料理専門調理師。高校在学中に数々の料理コンクールに出場し優秀な成績を収めた。恩師である相可高校の村林新吾先生に憧れ、将来は教員の道を目指し大学へ進学。その後、懐石料理店での現場経験を経て、北海道三笠高等学校に着任。現在、調理師の育成のため主に調理実習を担当するほか、調理部の顧問としても日々情熱を持って料理を教えている。

 調理師免許と家庭科の教員免許を持つ斎田雄司氏。平日は北海道三笠高等学校で調理師の育成にあたり、休日は調理部の顧問として活動。高校生だけでレストランを運営したり、料理のコンクールを目指す部員をサポートしたりと、精力的に活動している。健康を保つ秘訣は、どんなに忙しくても、自分の食事には手を抜かないこと。普段のお仕事の様子や、食に対する考え方などを伺った。

食べることが好きでこの世界に

― 食の世界で働こうと思ったのはなぜですか?
斎田 いつの間にかこの世界に入っていました。ただ、振り返ってみると、子どもの頃から食に関する経験は多かったように思います。私の母方の実家は柿農家で、僕は秋になると柿を収穫しに行き、包丁で皮をむいて干し柿にするお手伝いをよくしていました。庭には夏ミカンが植えられていましたし、家族でイチゴ狩りにも行きました。このような食べ物にまつわる記憶が自分の中で鮮明に残っていたのかもしれません。三重県の相可高校に進学したのは、学校案内に調理師免許が取得できるという一文が書いてあって、何だか格好良いと思ったからです。最初は軽い気持ちで入学しましたが、高校で学んでいくうちに料理の面白さに目覚めていき、どんどんのめりこんでいきました。おいしいものをたくさん食べられましたしね。

― 高校卒業後は、岡山の大学へ行かれたのですよね?
斎田 進学したのは食文化学部という学部でした。高校では主に調理に関して詳しく勉強していましたが、大学ではもう少し幅広く勉強しました。将来的に自分がお店を持てるように、簡単な経営学や簿記、食の流通や食品の開発に関しても学びました。そして、家庭科の教員免許も取得しました。

― 先生が三笠高校に赴任したのはいつからですか?
斎田 2012年の開校当初からです。この高校ができる時に、家庭科教員免許と調理師免許を持っている人を探しているということで、僕の方にお話が来たのがきっかけです。

― 北海道へ行こうという決断は大きかったのではないですか?
斎田 そうですね。北海道には旅行でも行ったことがなかったので、まさかここで働くことになるとは思いませんでした。当時、将来的には今の仕事をしたいと思っていたのですが、もっと勉強してからだと考えていたので、思いの外、早くチャンスが来て、すごく悩みましたね。1回はやめようかなと思ったこともありましたが、なかなかないチャンスなので、逃すのはもったいないと思って決意しました。


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